2025-09-01

【LEL2025】振り返り(2) バッグについて

もう1つ、今回のLELで上手くいったと思ったのがバッグの構成です。

前提として、1年前の1001 migliaでは写真のように、フロントバッグ、フレームバッグ、サドルバッグで構成しました。補給食などよくアクセスするものはフロントバッグかフレームバッグに収納し、補修用品、雨具などアクセス頻度の低いものはサドルバッグに入れる、という構成です。これで収納スペースとしては十分ですが、フロントバッグの空気抵抗が気になりだしてから構成を見直していました。


で、4月のRM430では以下のようにフレームバッグなしで臨みました。その代わりにリュックを使って、ジャケットなど嵩張るものはリュックに収納するようにしました。フレームバッグを取り除いたことによるエアロ効果は体感できる程でよかったのですが、LRMの距離をリュックで走ると、たとえ衣類のような軽量なものを入れているだけでも結構肩が凝るのが課題でした。リュックなしでも十分な収納スペースの確保が課題でした。


そこで今回のLELでは新たにORTLIEBのシートパック(11L)を導入しました。今まで使っていたのがやはりORTLIEBの4.1Lだったので6Lの容量増です。


サドルの重量が増すことでバランス、特に左右の揺れ耐性が心配でしたが、実際使ってみるとしっかりシートポストに固定することができて全く問題ありませんでした。今回のLELは日本で言うと春先の気温でしたが、厚手のジャージも収納することができて、まあ十分な容量でした。

一般にシートパックはある程度荷物を詰めないと安定しないと言われますが、このシートパックはそれほど詰めなくても大丈夫そうなので、

  • 400kmまでならフレームバッグなしでシートパックのみ。
  • 600〜1500km程度ならフレームバッグとシートパック。
    で対応できそうです。

これで向い風が多少楽になりそうでよかったです。

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【LEL2025】振り返り(1) ポンプについて

途中で中止という特大の想定外イベントが起きた今回のLEL 2025でしたが、個人的には、準備・対策が功を奏してノー・トラブルで走れたブルベでもありました。

その1つが空気圧設定。3回目の海外ブルベで初めて所望の空気圧に設定できて、パンクなしで走りきることができました。

国際線の飛行機輪行では預け入れ時にタイヤの空気を抜かなくてはならないので、現地で空気を入れ直す必要があります。普段使っているフロアポンプを持っていければいいですが、荷物になるので持っていきたくはありません。そのため携帯ポンプで入れる必要がありますが、これがなかなか困難です。

2019年のPBPでは当時流行っていた「例のポンプ」を持っていきました。これは小型でありながら、押す引く両方で空気を入れることができて高効率なポンプではあるのですが、これで高圧まで入れようとすると相当回数スコスコしなくてはならず結構しんどいです。

そのため、PBPでは低めの空気圧でスタートしてしまい、早々にリム打ちしてパンク1回。で、そこでチューブ交換して空気を入れる訳ですが次々抜かされる中であせってしまい、やはり低めの圧で走り出してしまいスローパンク1回と計2回パンクさせてしまいました。

2024年の1001 migliaではCYCPLUSの電動ポンプを持っていきました。これは手動ポンプに比べれば涙が出るくらい圧倒的に楽に空気を入れられるのですが、なかなか高圧まで入れられない課題がありました。私は28cで6bar強と高めの空気圧が好みですが、このポンプは1回の充電で4.5〜5bar程度と私的に低めの圧しか入れられませんでした。そのためイタリアの悪路でパンクさせてしまいました。

CYCPLUS 自転車 空気入れ 気圧表示 MAX 121PSI 携帯 電動ポンプ 携帯ポンプ 小型 電動空気入れ 米式仏式英式バルブ対応

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そのため、今回のLELでは「走行中は携帯しないにしても、所望の空気圧でスタートできるようにフロアポンプは持っていかねばならないだろう」と考え、輪行できるような小型のフロアポンプを探して購入することにしました。

で、購入したのがこれ。体重をかけることができるので6barまで比較的楽に入れることができました。また、例のポンプや電動ポンプに比べれば大きいですが、海外輪行ならば許容できるサイズ、重量です。

Tiakia 自転車 空気入れ フロアポンプ 米式/英式/仏式 バルブ対応 携帯 ポンプ コンパクト 圧力計付き ロードバイク クロスバイク くうきいれ 小型 220PSI /15Bar 省力 耐久 アルミ合金製 収納便利

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当初はスタート前だけで使って、走行中は携帯しないつもりでしたが、安心感にはかえがたいということで走行中も携帯することにしました。( パンクしなかったので結局使いませんでしたが )。

LRMで大きなバッグを装備して走るならば、このくらいのポンプは十分許容範囲です。電動ポンプである程度まで空気を入れたあと、このポンプで所望の圧まで入れるというのが私的にベストな使い方だと思いました。

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【LEL2025】その他メモ

 

装備について

ORTLIEB Seat Pack 11L

LELで初導入。最近は空力を考えフロントバッグを使いたくなく、従来のORTLIEB Saddle Bag 4Lでは容量が足りなかったため購入。厚手の15度ジャージなど春物ウェアも収納できる容量で便利でした。サドルへの固定も安定していて走行に影響はありませんでした。LELではサンダル(クリートのない靴)が必須でしたが、サンダルも上部の紐で括れたため収納できたのはよかったです。

補給について

日本からの持参物

ゼリー飲料6個、黒糖飴、塩飴を持参。ゼリー飲料は現地で調達が難しいため持って行って良かったです。飴はリフレッシュにはなるもののカロリー補給としては弱めでした。
あと、LEL先輩であるgearmasherさんの助言に従って塩(調味料)も持参しました。コントロールでは時々全く味のしないメニュー(味が薄いのではなく、全く味付けされてない感じ)が出てくることがあり、塩は重宝しました。
なお、昨年の1001 migliaでブヨに刺された経験から虫よけも持参したのですが、イギリスでは虫がおらず全く使いませんでした。

コントロールでの補給

概ね良好でしたが、運次第で希望の補給がない場合があります。自分はPC2で炭水化物系が品切れで、ソーセージやベーコンなどタンパク質中心になり、その後の区間で辛くなりました。コントロール外で補給できる機会が限られるため、コントロールではしっかり補給し、バナナなど携帯食を確保しておくのがおすすめです。

コントロール外での補給

大きな都市ではスーパーで補給できますが数は少ないです。スーパーやPop Up Cafeを見つけたら先手を打って補給すると安心です。

現金について

ポンドを現金でどれだけ用意するかは悩ましいところ。事前情報では「イギリスはキャッシュレス化が進んでおり現金はほとんど不要だが、まれに現金のみの支払いがある」とのこと。今回はLEL中の食事がコントロールで無料提供されることから、思い切って現金を用意せずに渡英しました。結果として現金はほとんど不要で、使ったのはタクシーをドイツ人とシェアした際の精算程度。PayPalなど海外で使える個人送金手段があれば不要でした。スタート会場のキッチンカーもカード決済可能でした。Pop up cafeでは現金を使いきる目的で現金で支払いましたがカードでも支払い可能でした。

移動について

自宅から最寄り駅

往路・復路とも家族の車で送迎してもらいました。

空港(往路)

羽田第2ターミナルを利用。8月のシーズンでも混雑は少なめ。自転車預けは時間がかかりましたが追加料金は発生せず(前の人の機材トラブルが原因で手続きが遅れていました)。

空港(復路)

窓口は出発3時間前にならないと開かないことが多いです。今回出発が機材の影響で19時から21時に2時間遅れましたが、窓口は他航空会社とシェアしており当初通り16時からのままでした。

空港ラウンジ(Priority Pass)

Power Lounge Premium(羽田)

広さは程々。軽食はカレーなど少しだけだがアルコール類は揃っていました。

No.1 Lounge(Heathrow)

利用して良かった。ラップやパン、チーズ、スープなどがあり、パンが特に美味しかった。飲み物も充実。ただし出発3時間前からしか利用できない点に注意。

フライト

  • 往路:13時間25分(アラスカ〜北極〜グリーンランド経由)
  • 帰路:12時間43分(ジョージア、アゼルバイジャン、中国上空経路)

Heathrow〜Writtle間の移動

自転車を担いでの移動が心配でしたが、運営からの案内通りに移動して問題ありませんでした。HeathrowからはElizabeth LineでChelmsford方面へ。空港内の案内に従って「Underground」方面に進めばOKで、空港カートに自転車を載せて移動でき負担は少ないです。Undergroundはクレジットカードのタッチ決済が使えますが、National Rail(一部区間)ではタッチ決済が使えないため、HeathrowでChelmsfordまでの切符を買っておくと安心です。ChelmsfordからWrittleまではタクシーで£10.5(同行者とシェアで半額程度)。自転車なら公園内のサイクリングロードで約10分です。

宿舎について

8/1〜8までは大会公式のAccommodationを利用。自分はen suite bathroomを選択し、大会中も確保でき£359でした。アメニティはタオル2枚のみ(交換なし)、洗面台の排水はやや悪いなど最低ラインの設備感。自転車を部屋に入れられる点は良かったです。付近に店やレストランはなく、スタート前後はキッチンカーで食事が調達できました。Chelmsfordまではサイクリングロードで10分ほどなので不便は感じませんでした。スタート地点・大会事務局に近いのは便利でした。

携帯電話について

povo2.0の海外ローミングを使用。イギリスでは電波状況があまり良くなく、自分だけの問題ではなく他の参加者も繋がりにくい様子でした。povoのトッピングは「ヨーロッパ9カ国3GB/7日間」(2,430円)を利用。3GBは少なめで使いすぎないよう注意が必要でした。アプリの使い勝手や海外トッピングの価格面から、海外利用にはイマイチと感じました。

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【LEL2025】本番編

ついに!London-Edinburgh-Londonに参加してきました。最後は思いがけない結果になってしまいましたが、イギリスでのサイクリングを楽しむことができました。

以下はその記録です。

前日まで

飛行機で移動中に主催からメールが届き、「WEATHER WARNING: STORM FLORIS」。STORMが具体的に何を指すのかははっきりしませんが、この地域の台風のようなものだと考えました。心配でしたが天気予報を見ると 8/3〜4(LEL 2、3日目)にかけてイギリス北部を通過する予報だったため、スタート時間が遅めの自分は、ゆっくり進めばやり過ごせるだろうと考えました。

前日の受付やドロップバッグ預け入れはスムーズに終了。会場でもFLORISに関する注意喚起がありましたが、自分のペースなら対応できるだろうと受け止めました。

本番

1日目(Writtle 〜 Louth)

13時スタートを選択しました。PBPや1001 migliaでは夕方スタートでしたが、朝にホテルを出て時間を持て余して疲れてしまった経験から、もう少し早めが良いと考え、ただ朝にバタバタするのも嫌だったので13時に。とはいえ、スタート地点の宿が近く、13時でもやはり時間を持て余しました。


13時、ようやくスタート。お祭りのような雰囲気が良く、これから始まる6日間を楽しみに走り出しました。序盤は平坦区間が続き、イギリスはラウンドアバウト主体で信号で止まらずスムーズに進みます。序盤は飛ばしすぎないように注意してもグロスで約26km/hになりました。



町を離れるとイギリスらしい田園風景が広がり、遠征ならではの景色にテンションが上がりました。ただ北上するにつれ向かい風が強くなり、特に土手や畑の区間では遮るものがないためペースが落ちました。とはいえ北関東の季節風ほどではなく、「ペースが上がらないな」程度で淡々と進みます。

PC1(Northstowe)〜PC2(Boston)の疲れが出るあたりで、ボランティアの方の施設エイドでスイカとコーヒーをいただきリフレッシュ。海外ブルベでは途中コンビニ休憩が難しいので、このようなエイドは非常にありがたかったです。後で復路でも水をいただき、本当に助かりました。

初日はBoston(192km)かLouth(247km)まで行くか迷いましたが、Louthまで進むことに決定。Boston着21:18、Louth着00:28で1日目を終えました。

2日目(Louth 〜 Malton)

Louthでは食事後エアベッドを借りて3時間の仮眠。お願いした時間に起こしてもらえて、朝食を摂って予定通り4:18に出発。固い床での仮眠だった1001 migliaに比べると随分快適でした。


Louthからは徐々にアップダウンが増えますが、峠というほどの登りではなく丘陵地帯を行き来する感じで、しんどさはないもののペースは上がりません。雨も徐々に降り始め、最初は霧雨〜小雨程度だったため雨具は着ずに様子を見ましたが、段々強くなり本降りに。15度ジャージの代わりに雨具(上)を着用して走りました。The Humber Bridgeは眺めの良いポイントだったかもしれませんが、風雨のため景色を楽しめなかったのが残念です。


HessleからMaltonにかけては風が強く、横風・向かい風に耐えながら進みました。11:54にMaltonに到着しましたが、コントロール全体が混雑しており様子が変です。なんと、Florisの影響で15:30まで待機指示が出ていました。指示に反して走行を続けてレスキューを呼ぶような事態になると重大なペナルティが課せられるとのこと。

仕方なくコントロールで待機。やることといえば食べることと寝ることくらいで、皆同じ考え。ベッドは食堂ホールのステージ上まで敷かれてほぼ満杯でした(後で別エリアにもベッドがあると分かり、数自体は十分ありました)。ゆっくり食事をして落ち着ける場所を確保して休んでいると、晴れてきたので濡れたジャージやグローブ・靴下を干したり水洗いしたりして時間を潰しました。


しかし風は収まらず、15:30過ぎの続報はやはり「再開なし」で、さらに4時間(19:30まで)待機。あらためてベッドを確認するとグラウンドのテントにベッドがあるとのことで確保し、仮眠を取ったり休んだりしました。テント自体は大きく風に飛ばされる心配はないものの、風音は凄まじく、夜まで風は続く予報が出ていました。

そして19:30、続報は「キャンセル」。参加者はどこにいても翌朝からロンドンに引き返すよう指示が出ました。思い切った発表でしたが、継続は難しいだろうと個人的には冷静に受け止められました。翌日以降の計画を考えながら睡眠で回復に努めました。


3日目(Malton 〜 Northstowe)

Writtleまで370kmをどう帰るか検討しました。

輪行も考えましたが電車賃が高かったため自走を選択。
370kmは1日で走れない距離ではありませんが、海外遠征でナイトライドになって景色が見えなくなるのはもったいないので日中のみで帰ることに。
数日かけてゆっくり帰る案もありましたが、早くシャワーを浴びたい気持ちに負けて2日で帰ることにしました。
2日で帰る場合、Bostonで切って180km/190kmに分けるか、Northstoweで切って280km/90kmにするかで後者を選択。最終日に距離を残したくなかったためです。

時間に追われないため写真をたくさん撮りながら、イギリスでのサイクリングをゆっくり満喫してスタートしました。が、イギリスの景色はどこも大きく変わらず、写真枚数はそれほど増えませんでした。それでも台風一過で天気が回復し、気持ちの良いライドを楽しめました。




4日目(Northstowe 〜 Writtle)

気づけばLELも最終日。残り90km、ゆっくり走っても昼過ぎにはゴールできる距離です。前日同様天気に恵まれ、のんびり時間をかけて帰りました。途中通ったケンブリッジの歴史ある町並みは印象的で、田園風景より街並みの方が楽しめました。




11:45にゴールし、私のLEL 2025は終了しました。

ゴール後

予定より2日早いゴールとなったため、思いがけずイギリス観光ができました。

1日目:The National Galleryを中心にロンドン散策。有名作品を間近に見られて満足。Chelmsfordからロンドンまでの交通費が往復で7,500円とやや高額でした。
2日目:Chelmsford散策。Chelmsford Museumは規模は大きくないものの、放送・通信系エンジニアとしてMarconiの展示が興味深かったです。併設のカフェのランチも美味しかったです。Chelmsford大聖堂や街の中心部、公園も良く、のんびり過ごすには良い場所でした(長期滞在だと時間を持て余すかも)。





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参加後メモ
参加まで