それではスタートです。
初日は18時スタートということで、その日はオール・ ナイトで走り、さらに17日もそのまま走り切り、Stage 5のチェックポイント Pontederaで仮眠をとるという計画で臨みました。一気に500km弱走ることになりますがPBPでもそんな風に走ったので大丈夫だろうと考えました。
そうするとこの日の難所はStage 4を中心とした海岸線のアップダウンになります。事前に聞いていた「西伊豆」を想像しながら走りました。
Stage 1 : 〜 Castellania (112.4km, 8/16 18:00 〜 22:59)
登録したスタート時間は18時でしたが実際には17時55分くらいにスタートしたと思います。10分ごとのwave startでしたが、参加者はそれほど多くなく、前倒しで進行していました。
スタート後も集団ができることはなく、割と序盤からソロライドに近い感覚で走りました。しばらくトウモロコシ畑など田園風景の中を走ります。正直、それほど「ヨーロッパ」という感じでなく、特別きれいでもなかったので普段の要領で淡々と走りました。
途中、サイコンを確認したらグロス28km/hに達していました。それほどオーバーペースで走っているつもりではありませんでしたが、交差点がラウンドアバウトになっており、信号による停車がないため、平均速度 = グロスになっていたようです。「もっと速度を落していいんだ」と考えながら走りました。
そうこうしているうちに変な橋にさしかかりました。木造の橋をところどころ鉄板、鉄網で補強したような橋です。走りにくいな、嫌だな、と渡っていたらやってしまいました。プシュー。フロントをパンクさせてしまいました。やっぱり空気圧が足りなかったようです。PBPのときも序盤にパンクさせてしまって用心していたつもりでしたが、持参した空気圧計が壊れていたとは拙すぎますね。
例のタイヤ外しと電動ポンプによってパンク修理が格段に楽になったと実感しつつも、私は普段滅多にパンクしないので修理の経験が少なく結構手間取って予備チューブを1本ダメしてしまって時間を大幅にロスし漸く再スタートとなりました。
これでグロスを22km/hほどに落として、23時ごろ最初のチェックポイントに到着しました。ここは公園の駐車場か何かでしょうか。水を補給し、スイカ、バナナ、塩パン(フォカッチャ?)などの軽食をいただいて再スタートしました。
Stage 2 : 〜 Casella Ligure (53.5km, 8/16 23:15 〜 8/17 1:35)
登り区間が始まっていきます。すっかり真っ暗くなって周りの景色を楽しむこともできないため、坂に集中して自分のペースで淡々と登っていきました。
ところで、私は登りは自分のペースで登るのが一番効率がいいと考えています(考えていました)。自分のペースより速く登れば疲れるのは当然ですが、自分のペースよりゆっくり走ろうとするとより筋力を使ったり、坂を抜けるまでの時間が長くなったりで、却って疲れてしまいます。
そういう訳で、この区間でも自分のペース、普段のブルベのペースで登っていきました。他の参加者を抜きながら、結構快調なペースで登っていったと思います。このときは「快調」だと思っていました。ところが、これが後で後悔することになります。
チェックポイントは小さな公園のようなところでした。有料のパスタをいただいて、先に進みました。
Stage 3 : 〜 Deiva Marina (92.2km, 8/17 2:00 〜 6:39)
Stage 3は海岸線を含む92kmのコースです。前日の懇親会で他の参加者の方より「海岸線は西伊豆!」と聞いていましたが、「なるほど。確かに西伊豆!」と思いながら走りました。登り1本1本の長さ、斜度、そしてそれらが繰り返しやってくる感じが西伊豆に似ています。
途中通った地中海の海岸線ではまだ暗く対岸の明かりしか見えませんでしたが、最後の登りを登っているうちに空が明るみ始め、伊豆の町に似た景色を見下ろしながら走ることができました。
本格的にキツくなるのは次のステージからと思っていましたが、最後の登りは結構キツく、アレ??と思いながら登りました。
チェックポイントには水、軽食とシャワーがありました。この地点で既に結構汗だくになってしまっていたので、ボディソープの類いは持参していませんでしたが、上だけ脱いでレーパンのまま浴びて汗を流しました。
Stage 4 : 〜 Gorfigliano (116.5km, 8/17 8:12 〜 8/17 16:23)
Stage 4は事前の案内で4つ星がついた高難易度のコースです。曰く「非常に厳しいインターンシップ。道路は、ソヴィオレの聖域に到達するまで、カーブ、でこぼこ、小さな裂け目、突然の下り坂の連続であり、かなりの肉体的努力と継続的で明晰な精神的注意を必要とします。」
走ってみると、まさに西伊豆でした。1つ1つの登りは無茶苦茶キツい訳ではないですが、どれも歯ごたえのある登りが次々に登場し、脚を削られていきます。
私の場合、Stage 3までの登りで頑張りすぎたため、持病の腰痛が出始め、暑さもあいまって苦しい展開になってきました。幸い時間的にはまだ余裕があったので、ところどころ立ち止まって休憩しながら何とか登っていきました。
最後の登りでは雨に降られるようになりました。最初は通り雨のような感じだったので休憩がてら雨宿りしてやり過ごしていましたが、段々雨雲の中に入り込んでいき、本降りの中を登っていきました。
チェックポイントは、運動会の簡易テントのような感じで雨をよけるのもちょっと大変でした。身体が冷えていたので1ユーロで購入したネスプレッソが本当においしかったです。
Stage 5 : 〜 Pontedera (116.1km, 8/17 16:50 〜 8/18 00:00)
Stage 5はプロファイル上は下り基調の50kmで始まるはずでしたが、実際走ってみるとアップダウンの繰り返しで、下っている印象はあまりありませんでした。
そのため、相変らずペースは上がらなかったのですが、脚を止めてしまうと一気にグロスが落ちてしまうので走り方を変えるべく試行錯誤をしてみました。考え方を改めて、出来るだけパワーを落して、体力を温存し、その代わり止まらないような走り方を心掛け、心の中で「ゆっくり、ゆっくり」と唱えてリズムを作り、苦しくてもスタンディングは使わず、心拍数を上げないようにしました。
結果的に、ここで登りのペースを掴めたことで最後まで走りきることができました。以降は登り区間も景色を楽しみながらゆっくり走ることができました。1001 migliaは12km/hで走れればいい訳ですが、15km/hで走る通常ブルベとは走り方を変えなければいけないことがよく分かりました。
チェックポイントはスポーツ施設のようなところだったでしょうか。ここで仮眠を取るつもりでしたがベッドは10台弱しかなく全て埋まっておりグランドにシートを敷いて寝ている人も多くいました。私は幸いベンチ(屋外)を見つけることができたのでそこで寝ました。上は雨具を着込みフードを被り、下はPBP反射ベストを毛布代わりにして寝ました。寒かったですが2、3時間寝ることができ眠気を飛ばすことができました。また就寝時、出発前、2回食事を取ることができたのもよかったです。
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