2026-03-18

データの価値

10年以上前、Big DataとかIoT (Internet of Things)、Trillion of Sensorsがバズワードになった際には「これからはデータこそ価値がある」「データは新しい石油である」などと言われたものである。

なので、当時、多くの企業の事業戦略では、

  • いかにデータを集めて、それを売るかが鍵。
  • そのためにはハードウェアはタダで配ってもデータを集める。
  • データを流通させるマーケットプレイスを握る者が未来のプラットフォーマーとなる
みたいな話が大真面目に語られたものだった。

ところが10年間この業界にいて「(無目的で取得した)データが売れた」なんて話はほとんど聞いたことがなかった。例えば気象データなら、日本全国にくまなくセンサを設定して集めるからこそ価値があるのであって、単に一企業が自分の敷地で温度、湿度データを集めたところで、あまりに局地すぎ、センサ精度はバラバラなので、集めたところでゴミデータばかりでとても売り物にならないというケースが多かった。

そのため、データが大事といいつつ、データだけでビジネスにすることは難しく、結局は従来通りのシステム売り、ハードウェア売りのビジネスにしかならない、というのが実情だと認識していた。

ところが、昨今のLLMの進化を見て、ようやくデータの価値を理解できた。整理されていないデータであっても、これだけの規模で集めることができれば これほどのことができるようになるのか!

IoTとかで言っていたBig Dataというのは、今から考えるとあまりにも規模が小さかった。一社、数社で集められるデータ量ではあまりにも少なすぎ、地球規模で様々な分野のデータを集めまくって初めて価値が生まれるんだということを理解した。

そうやって大量のデータを集めて、ものすごい演算量で集めてChatGPTで3000円/月。そりゃ一企業が無目的で集めたデータに値段がつくはずがないですね。

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